人を良い方に導くから
良い人が集まる
株式会社髙橋瓦店
代表取締役
髙橋英昭
彼とは中学・高校からの付き合いです。高校を卒業し、私は父親の瓦店で仕事を始め、彼は大学に進学しましたから、しばらくは関わりがありませんでした。
私が父親から代を譲り受けたのはバブルの絶頂期。瓦屋根が壊れても、修理をせず家ごと建て替えられてしまうという、瓦業界にとっては厳しい時代でした。時折食事をする程度の仲だった彼に不動産物件を相談してみると、物件探しから購入までのやりとりなど、こちら側が満足になるようにすべて取り計らってくれました。頻繁に会うようになったのはその頃からです。
昔から裏のない人間で、縦横のどのつながりでみても信用をおけるのが齋藤。彼は事業でしんどい思いをしていたけど、辛い顔はひとつも見せませんでしたね。周りにはマルチ商法に手を出したり店を閉めた人もいましたが、彼はそんなことは一切なく、もうあかんというところでもひたむきに頑張っていました。その後は二人とも窮地を脱し、今となっては「俺の人生、本に書けるわ」と笑えるほどです。「お前のおかげや」と言ってくれるけど、私は彼の頑張りやと思っています。
笑顔で接し、ご縁を大切にする人
私は病によって去年から目が見えなくなり、仕事は息子に託しています。これからどうしようかと悩みましたが、彼は変わらず「来たでー」と訪ねてきてくれます。ちょっとお願いしたら嫌な顔ひとつせず、寝る間も惜しんで助けてくれます。また親子喧嘩の仲裁にも入ってくれましたね。まかしとけ!と互いを取り持ってくれました。3~4年かかりましたが、あそこまで親身になってくれるのは齋藤しかいません。彼は、人に背中を向けて砂かけるようなことはしませんね。必ず笑顔で接し、自分からご縁を切らない人。あの人を悪く言う人は一人も聴いたことがないです。
年齢を重ねてもかけがえのない仲
建築でもなんでも、周りの人と支え合っていくものなのですが、実はそれは当たり前のことでない。彼には良い人が集まってくるだけでなく、悪い人が近寄りづらいでしょう。そのあたりは昔から行儀が良いというか、嘘もつくことなく素直な子でした。私のほうは勉強も遊びも彼に迷惑をかけていたほうです。唯一、彼の弱みは、お酒が弱いこと。帰ってこないと言って捜索したことありますよ、若気の至りですけどね。こんな年齢になってもアドバイスをくれたり、すべてをさらけ出せる仲です。とことん付き合いたいですね。
株式会社髙橋瓦店
代表取締役:髙橋英昭
所在地:〒606-8221 京都市左京区田中西樋ノ口町2
昭和7年 三重県にて製造元として創立
昭和25年 京都に移住
平成2年 株式会社として設立
事業内容:瓦屋根の施工、葺き替え、屋根修理、オーダーメイド瓦販売、三千院客殿など寺院等の瓦施工
メッセージ:日本の家屋を守る瓦・魔除けと祝福への願いを込められて創られた鬼瓦。真心を込めてお客様のご要望にお答えします。