じつは土井さんと知り合う前に、プライベートで土井活鰻さんに行ったことがあります。「美味しい店やな」と思っていたら、後から土井さんのことを知ったという流れです。土井さんの生い立ちや事業にかける思いを聞いていたら、自然と引き込まれていましたね。おもしろい人やな、もっと知りたいなという具合に。土井さんって、普通の枠じゃ収まらない人間なんですよね。人生経験は豊富ですし、数々の荒波を乗り越えてこられたわけですから。それが今の土井さんという、魅力ある人間につながっているのだと思います。

土井さんは経営者でもありますが、やはり職人としての気質が染みついています。どんなに夜が遅くなったとしても、毎朝４時、５時から仕込みができるのは、お客様に美味しい鰻を食べてほしいという気持ちがあってこそですよね。土井さんの場合は、特にお客様に対する愛情の強さを感じます。旨味が凝縮されたフワフワの鰻を食べれば、そこに込められた思いは十分に伝わってくると思いますよ。 　土井さんと僕は業界が全く違います。ビジネスとして交わることはありませんが、ここから得られるものもありますし、将来の何かのきっかけにもなるはずです。これからも応援し合える関係性でいられればなと思っています。

僕たちが目指しているのはチャレンジしていくような会社であり、社員のみんなにも挑戦する気持ちを持ち続けてほしいです。挑戦していれば必ず失敗もあります。でも失敗を失敗のまま終わらせていてはダメです。失敗も粘り強くやり続けていれば、良い展開が待っているかもしれない。前に進むためには現状維持ではなく、挑戦と失敗を繰り返すことが必要だと思います。

今後は、よりグローバルな展開をしていきたいです。投資用の木造共同住宅だったり、外国人を受けて入れている企業の社宅用物件だったり、展開の仕方はいろいろあると思います。せっかく京都で事業をやっているので、京都の良さや魅力を世界に向けて伝えていきたいです。社宅にしても、ただ物件をつくれば良いというわけではなく、仕事に精を出せるような住環境を整えてあげることが大事です。よそに負けない、WoodHomeにしかできないものをこれからも生み出していきます。