出会いは昭和60年頃なので付き合いとしては35～6年になります。今は統合でなくなりましたが、当時住友銀行の四条大宮支店がありまして不動産融資に関して銀行が活発に融資をしておりました。当時勤めていた事務所から住友銀行の担当を命じられまして毎日銀行に通っていたんですが、そこで齋藤社長と出会いました。齋藤社長が20代の頃からなので、結婚式にも出させていただいたり、公私に渡るお付き合いをさせていただいております。長年の付き合いになりますので、私も勝手ながら息子に等しい想いを持っております。

また仕事上の業務に関しても齋藤社長は信頼できる欠かせないパートナーになりました。不動産のお取引というのはなんと言っても円滑に進めることが大事です。お客様にとって正確でスムーズな取引を行わなければいけません。

良い時も悪い時も勿論ありました。一番のどん底の状態も知っておりますので、生き様というか、経営方針も含めてすべて見てきております。どん底を経験されてからは家族や身内、従業員さんを常に大事にし、愛することから始められていたように思います。身内の信頼を得て、仕事でも信頼関係を築くことに重きを置かれてやっていたことが今に繋がっていると思います。

司法書士業務に携わり46年になります。同じ案件は一つも無いので長ければ良いというわけでは無いんですが、一つずつ一生懸命取り組んでやっていく、その積み重ねで結果的に１年２年と長くなっていくものだと思います。

私が恩師から言われたことは「登記は右から左へなんの過不足なく移すものだ」ということです。つまり淡々ときっちりとこなす事が基本です。これを今も忠実に守る努力をしております。

司法書士に限らず税理士や弁護士にしても難しい時代だと思います。私が若い時は社会もゆったりとした時代でしたが今は即断ですぐに結果を求められます。そういう点では難しいことも有るんですが、だからこそ一つ一つ丁寧に力を注ぎ込んでお客様に寄り添い信頼して頂く事が大事です。きっちりと仕事を完了できた時の満足感と、双方からのねぎらいが有ればこんなに嬉しいことは有りません。